サッカー業界マーケット規模における中国マネーについて

中国マネー

オイルマネーに続き、成長を続ける経済力を背景にして中国マネーがサッカー業界に参入してきています。 既に、広州抗大を筆頭にして莫大な資金力で多くの有名選手や有名監督を国内リーグに連れてきています。

特に、広州抗大はブラジルからトップクラスのプレイヤーをそろえてAFCで優勝し、アジアナンバーワンのクラブとなりました。 以前のJリーグを彷彿させるような勢いで有名選手を獲得していますが、この投資が継続するかどうかは経済の成長力が持続するかどうかにかかっているでしょう。 先行して、サッカービジネスに参入しているオイルマネーは、イギリスプレミアリーグの買収など、選手の獲得だけにとどまらずクラブの買収まで手掛けるようになっています。

近年のイギリスプレミアリーグの隆盛はオイルマネーなしには考えられるものではありません。マーケット規模として考えると、中国マネーはまだこの水準にまでは至っていません。 株式市場の大暴落など不安がささやかれる中国経済ですが、今後のサッカービジネスでの動きが要注目です。

中国のマネーパワーはすごい

現在の中国はサッカーバブルに沸いていて、世界中から才能溢れるサッカー選手をマネーパワーでどんどん引き抜いています。 サッカーの強化に国策の一環として力を入れているため、もしかすると政府の後ろ盾があるのかもしれませんが、そのお金の使い方はまさに桁違いです。

中国の各クラブチームがこれだけ欧州や南米の若手選手を積極的に獲得しているのは、国内リーグを盛り上げて代表の強化につなげるためです。 これはかつてサッカーバブル隆盛だった頃の日本のJリーグの各クラブチームが行っていた方法で、世界でも有名なクラブチームに所属していた選手を日本の各クラブが積極的に獲得し、サポーターからの注目をもっと集めるための目玉にしようとしました。 実際それでJリーグは徐々に盛り上がって日本代表も強くなり、日本サッカー界の発展に貢献したのは間違いないでしょう。

普通こういった引き抜きの対象となる選手は現役引退間際の30代の選手が中心になることが多いのですが、中国はまだ現役バリバリの20代の選手を積極的に補強しています。そのため日本だけでなく、世界も注目し始めているのです。