誰もが愛する守備職人 チェルシーのカンテ選手

フランス代表MFであり、世界でも屈指の守備職人といえるのがエンゴロ・カンテ選手です。カンテ選手は2015-2016年シーズンに下馬評を覆してイングランド・プレミアリーグ優勝を飾ったレスター・シティの一員でした。大きな注目を浴びたカンテ選手は翌年、チェルシーに移籍します。そこでもMVP級の活躍を見せて2年連続のプレミア優勝を経験しました。

カンテ選手の特徴は強靭なフィジカルとスタミナを生かした守備にあります。コンタクトプレーに強く、縦横無尽にピッチを駆け回って危険の芽を摘み取ります。しかも水準以上のパス能力も備えており、味方の司令塔やアタッカーのサポート役を完璧にこなせるプレイヤーです。
どのような試合状況でも決して手を抜かず、全力でプレーするその姿はサポーターから愛され続けています。

戦術理解度も高く、アンカーを主戦場としながらもサイドバックやインサイドハーフにも適応してきました。守備の選手に必要な全ての才能を兼ね備えたカンテ選手は、これまでの所属チームで中心的存在として監督からの信頼を得続けています。

2018年のワールドカップロシア大会ではフランス代表のレギュラーとして全試合に出場しました。チームが守備的な戦術を徹底していたこともあり、カンテ選手の存在感は大会を通して際立っていました。そして、同国の20年ぶり優勝に大きく貢献します。1981年生まれですでにベテランの域に達しているものの、得点能力が向上するなどいまだ進化を止めていません。彼は真のワールドクラスといえるでしょう。