オリンピックのサッカーの年齢制限について

オリンピック年齢制限

ワールドカップと違い、オリンピック(五輪)のサッカーには年齢制限があります。 よく、U-23代表などと言われますが、23歳未満の選手に出場資格があります。 一方で、ワールドカップのほうには制限がありません。 こちらは俗にA代表、フル代表と呼ばれることがあります。 ちなみに、23歳未満とは、開催時点での年齢ではありません。 開催前年の年末12月31日時点での年齢とされています。

なぜこのようになったのかというと、ワールドカップの威光を守るため、と一般には言われています。 かつてはオリンピックはアマチュアのためのものでしたから、すでにプロ化し、自他ともに認める世界最高峰の試合をしていたワールドカップとは、サッカーの試合レベルに相当な開きが生じてきていました。

そのため、オリンピック委員会IOC側は、試合レベルを引き上げるため年齢制限をなくそうとしたのです。 ところが、そんなことをされてはワールドカップの価値が半減すると考えたワールドカップ委員会FIFA側が拒否し、結局落ち着いたのが今の形、というわけです。

ただし、全員が23歳未満ではなく、3人までは23歳以上の選手であっても良いことになっています。 いわゆるオーバーエイジ枠と呼ばれるものです。 ちなみに必ず3人の23歳以上の選手を入れないといけないわけではなく、オーバーエイジ枠を使うかどうかは各チームの自由です。