ベガルタ仙台の財政問題

ベガルタ

サッカーJリーグのベガルタ仙台は、前身は地元の電力会社ですが、現在はその電力会社頼みではなく、地元の県や市という自治体がスポンサーになっているという点で特徴があります。 つまりこのクラブには、もし赤字体質であってもだまって損失補填してくれるような大企業の支援が期待できないということです。 この場合、重要なのは入場料収入で、サポーターが本拠地のスタジアムに見にきてくれなくなればあっという間に財政問題が苦しくなってしまいます。

それには成績が影響しますが、近年は決して成績があがっていません。 東日本大震災のあとは全国の応援と選手の頑張りで年間2位、4位と大健闘しましたが、2014年と2015年は年間14位、ことに昨季は前半7位であったのに後半は18位と失速しました。 また、ホームゲームでの成績が悪かったことも加わりました。

Jリーグの観客動員全体が下がっている状況ですし、大スポンサーの世界的企業がついていないベガルタ仙台にとっては、財政問題を解決するには成績を残すしかありません。 市民チームとしては著名な外国人のスター選手を入団させることはできませんし、昨季の主力守備陣が退団したこともありますが、被災地の復興という目標のためにもベガルタ仙台のサッカーには期待が集まっています。