サッカーで財政問題があったJリーグアビスパ福岡

アビスパ福岡

サッカーのJリーグで財政問題を抱えていたチームにアビスパ福岡がありました。 藤枝市から福岡市へ移転してからずっと財政問題を抱えていました。

2006年には資本金34億円の99%の減資と大株主からの追加融資を受けてしのいだり、広告スポンサー数を増やして危機を脱したと思われていましたが、 2013年5月ごろから運営会社の資金繰りが厳しくなり、数千万円の短期借入で運転資金を回していましたが、営業利益が当初の予想より1億円以上も少なく、借り入れもできなくなってしまい、手元の資金が11月には無くなってしまうことで、12月には給料の遅配の事態が起こる危機になりました。

大株主からは2006年のことがあったために資金援助には否定的でした。 しかし、小口の個人・企業からの協賛金や支援商品の売り上げの寄付でこの年の運営資金を得ることはできました。

翌年経営強化を図るためにアドバイザリーボード(経営諮問委員会)を設置しましたが、「黒字になんとかなっても債務超過をなくす確証が持てないチーム」とJリーグの理事に言われてしまうほどで、ライセンス審査時にも債務超過をなくすめどが立っていない唯一のサッカーチームでした。 しかし8月に1億円の第三者割当増資でスポンサーがついたことで、債務超過の解消と黒字化の達成によりライセンスは公布され危機は脱しました。