財政問題を感じさせない鹿島アントラーズ

アントラーズ

華やかな海外に比べ、日本では財政問題に悩むクラブチームが多いのがJリーグの現状です。 高額なサッカー選手の契約金を払うには、少ない年間試合数や動員数では収益を上げることが難しいからです。 財政問題を解決するために人件費を削れば戦力が落ち収益が見込めず、とは言え選手を補強すれば支出が増える、といった課題があります。

そんな、各クラブチームが経営に悩むなか、優良チームとして知られているのが鹿島アントラーズです。 本拠地である鹿島の人口は少なく、スタジアムの動員観客数が少ないというハンデが鹿島アントラーズにはあります。 それにも関わらず勝率が高く広告収入が高く、優秀な選手を抱えられるのは、資本金があるからです。

もともとの資本金があるため、長期的に堅実に収益を上げることに取り組めるのです。 数字にすると、自己資本比率が70%以上という超優良企業です。 それゆえに、獲得した選手をすぐにクビにせずチームの戦術を理解する時間をつくるというような、教育に充てる時間を確保できているのです。

また、その安定した経営は社会的信用にもなり、茨城県とスタジアムの管理契約を結び、利益の見込めることをすぐに実行できるようにしています。 例えばVIP用の年間指定席を作ってビジネスの需要を高めたり、地元の農家で獲れた食物をスタジアムで売るなどです。 経営の難しいサッカークラブチームのなかで、お手本となる経営をしています。