ドルトムント

ドルトムントは長い歴史を持つドイツリーグでも強豪の位置に属している人気のサッカーチームで、その特徴は国内外の若手選手を鍛え上げることで実力をつけるスタイルでドイツ代表だけでなく各国で代表を務める選手が多かったことが証明していると言えます。

ただ1990代後半から年棒の高い選手を獲得し続けたことが仇となったことで結果が出ないことが響き経営が悪化、過去の栄光にすがったことで降格はしなかったが下位に属するチームになってしまったのです。

しかし2005年に転機が訪れます。それは現リヴァプールの監督であるクロップ監督を招へいしたことから流れが変わり、クロップは元々ドルトムントの特徴だった若手選手を鍛え上げる手法に舵を切ったことで年棒は安いが質の良い選手が集まったことで経営を立ち直らせること成功します。

そして質の良い選手を独自の理論を詰め込んだ練習に身を置かせることで才能が開花し、さらにこれまで常識を覆す新しいサッカーの戦術ゲーゲンプレスを完成させ見事2008年にはドイツリーグ優勝という快挙をします。

個々の技術が重要となるドルトムントのサッカー

ドルトムントが実践しているサッカーは、選手個々の技術が重要になる難しい戦術です。基本的には高い位置でプレッシングを始め、相手が攻撃の布陣に移行する際の隙を狙ってボールを奪って素早くゴールに迫るというショートカウンターですが、全ての攻撃でショートカウンターを行うことは難しいため、自陣の後方から攻撃を組み立てるビルドアップが必要になります。

そのビルドアップは、選手が状況に応じてそれぞれの判断で行わなければなりません。ドルトムントの場合、中央に強力な選手が揃っているため相手は中央突破を警戒しています。そこで、サイドバックが個人の技術を使ってボールを前に運ぶのです。サイドでは1対1の状況になることが多いため個人技に優れていなければボールを奪われてしまいます。

また、サイドからビルドアップが出来ない場合は中央の選手たちがフォローします。ここでも相手の守備網を突破するための個人技が重要となるのです。

ドルトムントのサッカーは、個人の技術で局面を打開するサッカーなのです。