選手の技術で人数不足に対応できるバイエルンのサッカー

バイエルンは怪我の発生に悩まされることが多いクラブです。 一般的には負傷が少ないとされるセンターバックにも怪我人が相次いでおり、生粋のセンターバックがいなくなってしまうという状況に追い込まれたこともありました。 しかし、そんな状況でも選手個々の技術によって対応できるのがバイエルンのサッカーなのです。

センターバックの人数が足りなくなったとき、従来は4バックだったフォーメーションを3バックにすることで対応しました。 4バックの時はサイドバックとして活躍していた選手をセンターバックに据えた理由は、サイドバックとして培った技術を持つ選手を使ってディフェンスラインから攻撃を組み立てるためです。

具体的には、3バックの両サイドに位置する選手が、サイドバックのようにドリブルでボールを運び、前線の選手にボールを届けるのです。 従来であればロングボールを蹴って相手チームに奪われてしまうところを、サイドバックとしての技術を使って確実に攻撃するサッカーを実践したのです。