中国のサッカーバブルについて

中国

近頃サッカーの潮流が少し変わろうか、という雰囲気を感じさせるようなニュースがありました。 それは中国が欧州で活躍する一流のサッカー選手を買収した、という内容です。

それも欧州一流クラブが移籍金として使用するのと同等の、100億円に至ろうかという程度の金額で移籍が決定しました。 この出来事は中国の著しい経済発展と国の政治的な介入の可能性を物語ってもいますが、何よりもサッカー界に与える影響が大きいものです。 事実、現在この国はサッカーに力を入れ、その自国でのマーケットを拡大する戦略を取っています。

そのため経営における金額も上昇していますが、その選手の年俸もかなり高くなっています。 そして最近中国でのフットボールの世界に入り込んだ選手たちは、数億から場合によっては十億程度の年俸を有しているとも言われます。 これは欧州ビッグクラブでの金額に劣ることない、世界でも最高峰の額になります。

この流れはますます加速し、この国のフットボール文化が発展することは間違いないでしょう。 そのマーケットの構造がどのように変化していくのか、興味は尽きません。

中国のサッカー市場価値

市場価値

イングランドやスペインの有名クラブチームが今新たな進出先として目をつけているのが中国です。 人口が多いこととまだサッカー人口が伸びる余地が大きいことが進出先としての魅力ですが、中国のサッカーバブルも欧米クラブチームが参入を決める大きな要素です。

欧米で盛んなスポーツというイメージや有名選手の華々しい活躍がサッカーというスポーツの印象を上げ、市場価値の高まりに寄与しています。 以前は体操や卓球などのスポーツを子供に習わせる親が多かったのですが、最近ではサッカーを習わせる親が多くなってきました。

そのため、クラブチームが自ら運営する学校を建設するなど、欧米の企業がビジネスとして参入してくるといった例も見られるようになりました。 まだW杯の出場国の常連になっていないため、国家としても国の威信をかけて技術力の底上げを推し進めています。 競技人口が今後伸びて、有名選手を輩出できる国となれるのか、中国の行く末に目が離せません。