日本代表の連携不足はなぜ生じている?

サッカー男子日本代表が弱い理由として、試合での選手間の連携不足を唱える人がいます。これは以前にはない問題でした。というのは、Jリーグスタート前後の日本代表は、基本的に、皆、日本でプレーしていたからです。そのため、国内の合宿に簡単に集まることができて、全員での練習も十分な時間を取って行うことができました。

しかし、現在は海外組が増えたことで、選手のレベルは上がりましたが、チームの連携は昔よりも落ちている部分があります。国内で行う合宿でも、海外組を呼ぶことができないこともあり、その場合は国内組だけで練習をすることになります。その状態で海外に行って試合をするということになると、海外組と国内組は海外でミックスされて練習をすることになるので、チームでの練習が足りずに連携不足になってしまうわけです。

ただ、サッカーの強豪国であるブラジルやアルゼンチンの場合、代表選手はヨーロッパを始め、世界各国に散らばっている状態で、それでも集まって試合をすれば流れるようなパスワークを見せています。なので、海外組が増えたからチームとしての練習が不足している、戦術理解度も選手によってバラバラといったいいわけは通用しないでしょう。