サッカーJリーグの100年計画と2017年現在の状況

2017年現在の状況

まだサッカーがマイナーの時代だった頃、Jリーグ100年計画は、スポーツ文化を発展させることや、サッカーを特別なスポーツとして見るのではなく、日常的な存在とするために、1996年に当時の川淵三郎チェアマンによって立ち上げられたスローガンです。

大前提としてクラブチームの運営が大企業によってなされるのではなく、地域に密着する中で成長することが目標とされています。地域密着に反対し、企業名を全面に露出したい読売グループなどはJリーグから離れていきました。

具体的には、日本中に緑の芝生のあるスポーツ施設を増やすこと、サッカー以外のスポーツも同列とみなしたうえでの環境作りをすること、スポーツを通したコミュニケーションの場を提供することなどが挙げられています。 2017年現在、その地道な活動は徐々に現実のものとなっています。

例えば、発足当初は20そこそこだったクラブ数は、現在では40チームを超えています。また、サッカーチームとバスケットチーム、バレーボールチームや野球チーム等がチーム名を共有する例が増えているほか、プロ野球チームとJリーグ所属クラブが本拠地を共有する例もあるなど、競技の壁を超えた環境作りも進んでいます。