プロサッカーJリーグの誕生秘話について

Jリーグ

プロサッカーのJリーグは今では、人々の生活に密着したものとなっています。 テレビやインターネットでは、チームの情報を毎日のように報道し、人々の関心を集めています。 クラブは地域に密着し、チームごとに魅力的な選手がたくさんいます。

プロサッカーJリーグには、誕生秘話があります。 リーグが開幕したのは、1993年です。 最初のシーズンの対戦カードは、1993年5月15日に行われたベルディ川崎と横浜マリノスの試合でした。 この開幕前には、様々な業界が一丸となってJリーグを成功させるための努力がなされました。

広告代理店業務を委託された会社、グッズの開発や販売を手がける会社などが大掛かりな宣伝活動を行いました。 試合当日の天候は好天に恵まれ、試合開始前の何時間も前から多くのファンが会場に詰め掛けました。 試合開始前には、30分にも及ぶセレモニーが開催され、巨大なフラッグが満員の観衆で埋まったスタンドの上に掲げられました。

日本発のサッカープロリーグ

日本プロリーグ

Jリーグ発足前の日本ではまだサッカーという競技はプロリーグもなく、それほどメジャーなスポーツとは言えませんでした。 当時はアマチュア中心のリーグはありましたが、観客動員も少なく競技自体や選手に注目を集めることは余りありませんでした。

そんな時代にプロリーグを作るというのは並大抵のことではありませんでした。 リーグ主導の運営から各クラブの自主運営に移行したり、明石家さんまや木梨憲武など有名タレントをイベントやポスターで注目を集めようと努力もしましたが、期待以上の効果はありませんでした。

ところが当時のFIFAの会長ジョアン・アヴェランジェがアジアでのワールドカップの開催の打診があり、プロリーグの設立を検討することに決まり、遂に初のプロリーグ「日本プロサッカーリーグ」が発足しました。 Jリーグという名称はリーグ創設のに関わっていた博報堂のなかでの「開発コードネーム」だったのを川渕チェアマンが気に入り採用されました。 これがJリーグ発足の誕生秘話です。